姫路市に家島という島があります。
兵庫県姫路市と面している瀬戸内の島で、大小いくつかの島をあわせて家島諸島と呼ばれており、その中央に位置するのが家島です。
そんな家島では毎年7月25日に伝統的な夏祭り、家島天神祭が行われます。
今回はそんな家島天神祭を紹介します。
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家島神社
家島って?
家島は瀬戸内海に浮かぶ家島諸島の一つで、古くは瀬戸内海の海上交通路の拠点として、または潮待ちや風待ちの避難港として栄えてきました。
現在は漁業・採石業・海運業を主産業としていますが、海水浴や、島内の探索、海の幸を楽しめる観光地としても有名です。
「家島」の名前の起源は、初代神武天皇が東征の際に嵐に合い、家島に御寄港された際、島内に入ると外の嵐と打って変わって波は穏やかで、まるで自分の家にいるように感じられた事から「家島」と名づけられたそうです。
*神武天皇…初代天皇。
*東征…神武天皇による日本誕生物語。のび太の日本誕生みたいなの。
古事記や日本書紀でも「エノゴロ島」「胞島(エジマ)」という名前でこの小さな島が出てきます。
瀬戸内海国立公園にも指定されており、その風光明媚な景観は、万葉の時代から、いくつもの和歌として詠まれてきました。
そんな家島の島内に、菅原道真ゆかりの神社としてあるのが家島神社です。
家島神社って?
家島神社は家島本島・宮港の東にあり、神社の周囲は島唯一の原生林に囲まれています。 ここに原始林が残っているのは、常に聖地とされ、人の手がほとんど加えられていないからです。
平安時代、時の右大臣「菅原道真公」が左遷により太宰府に向かう途中、島に立ち寄り休憩した跡に小さな社を建てました。その後、社殿を新築したと伝えられています。
家島神社は、神武天皇が武運長久と海上交通の安全を祈願して天神(アマツカミ)をお祀りした事が始まりとされています。
島だけじゃなく神社にも神武天皇の縁があるみたいですね。
そんな家島神社で毎年7月25日に行われるのが、家島神社の例祭、家島天神祭です。
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家島天神祭
家島天神祭は毎年7月24日25日に行われる家島神社の例祭です。
菅原道真公のゆかりの神社とされる家島神社は、1000年以上の歴史をもち、海の男たちの信仰を集めています。
そんな家島神社のお祭りでは、家島の宮地区・真浦地区がそれぞれ2隻の船を組み合わせて舞台を組んだ「だんじり船」で海の安全と五穀豊穣を祈って家島神社へ船渡御と獅子舞を奉納します。
そのだんじり船の天井は市松模様で彩られ、周りは彫刻を施された欄間で飾られて、のぼりをたてた豪華な船内では、笛や太鼓ではやしが鳴り響き、音頭に合わせて獅子舞が演じられ、その存在感はまさに圧巻!!
なかでも「真浦の獅子舞」は二百年近い歴史の中で一度も途絶えることなく引き継がれているほどの伝統芸!
夏のメインイベントとして島の人達はもちろん、 島外からの見物者も多く、地域の歴史的行事として毎年多くの観光客で賑わっています。
家島神社へのアクセス
家島天神祭の舞台となる家島神社へのアクセスですが、まず家島まで船で行く必要があります。
その船の乗り場が姫路港
姫路港から家島の宮港に船で行って、そこから徒歩15分程度ですかね。
姫路港までは姫路駅北口にあるバスターミナルから姫路港行きのバスが運行しています。帰りも姫路港から姫路駅までバスが出てます。
ちなみに船の料金はこちら。
高速いえしま運賃表
大人料金【片道】1000円
中学生・高校生・専門学生・大学生料金【片道】500円
小学生料金【片道】300円
時刻表はこちらをごらんください。
さいごに
電車で一本、駅前すぐとかのイベントと比べるとバスや船を乗り継いでいくので時間も手間もかかるイメージがありますが、海の上を船で渡るのは思っている以上に気持ちのいいものです。
またこれは海岸部に住んでいた私からしたらおどろきだったのですが、内陸部で生まれ育った人が言っていましたが、海自体を感じることが少ない人からしたら海上移動って感動するみたいですね。
そしてなにより海面に浮かんだだんじり船上で行われる色鮮やかなお祭りは写真や映像では感動が伝わりません。
一度は生で見てもらいたいほど素晴らしいお祭りです。
夏の旅行で悩んでいるならぜひ姫路まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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